こひつじ文庫 クリスマスのお便り


クリスマスのお便り

       クリスマスの喜び

2009年12月

 世界各地の家庭で読み継がれてきた「クリスマス物語」はたくさんありますね。こひつじ文庫にもその中の一冊「クリスマス物語集」(中村妙子=編訳・偕成社)があります。「伝説、童話、詩などの中から各家庭で最も親しまれてきた心あたたまる珠玉の14編。楽しみに待っていたプレゼントの包みを開くように味わってください」と扉にあります。訳者も「クリスマスは、かがやかしい時、愛とやさしさと、たのしい笑い声のみちあふれる日。ほかの人を思いやる日、親切な思いがふつふつとわく日です。」とクリスマス物語の語ることばをまず私たちに知らせてくれています。東 逸子さん、牧野鈴子さんの美しい挿絵も美しく魅力的な本です。

 クリスマスの季節を迎える度、この物語集を何度も読みました。聖書のお話そのものを語る「ベツレヘムの夜」(ディケンズ)、子供の捧げものの素晴らしさを描く「だれが鐘を鳴らしたか」(オールデン)、愉快な「毎日がクリスマス」(ハウェルズ)、そして、ニューヨーク・サン新聞の社説「サンタクロースっているんでしょうか?」まだまだ沢山あります。どうか手にとってクリスマスの季節に子供たちと一緒に楽しんでください。

 2009年も神様の豊かな恵みの中を「ことばと心を大切に」毎月の集まりを開き、素晴らしいひとときを頂いてきました。言葉を奏でる喜び、仲間と語り合う楽しみも与えられました。こひつじ文庫の10年を振り返りながら、子どもたちやご家族の皆様が安心してすごせる居場所をこれからも地域の中に作りたいと心から願っています。

   「共に成長するということ」

 私が初めて「こひつじ文庫」を訪れたのは、娘が4歳、息子が2歳の時でした。初めの頃は、数か月に一度の参加でした。大切だとはわかってはいたものの、私自身、あまり読書の習慣がなかった為、「絵本を読んであげること」は「子育て」の中からつい省略しがちになっていました。しかし、回を重ねる度、そして子供の年齢が上がって行くにつれ、私と二人の子供たちにとって「こひつじ文庫」はなくてならないものになって行きました。今まで、あまり反応のなかった子供たちに変化が見えてきたのです。自分から読んでほしい本を私に持ってくるようになりました。それに伴い様々なものにも興味をもつようになりました。私が読み聞かせの力を思い知った瞬間でした。同時に私の中でも変化が起きつつありました。我が家からは少々距離があるため、敬遠しがちだった図書館へも通うようになり、借りてきた絵本や紙芝居を毎晩読んであげるのが楽しみになったのです。子供たちに「読んであげること」ももちろんですが、それ以前に、「読むこと」自体が楽しくて仕方ありませんでした。

 その子供たちも今や4年生と2年生に成長しました。私は現在子供たちの通う小学校で、ボランティアで週1回「絵本の読み聞かせ」をさせて頂いています。子供たちに読んであげる本を選ぶため、週末は彼らの喜ぶ顔を思い浮かべながら、図書館に頻繁に通うようになりました。そんな習慣の変化に誰よりも私自身が驚いています。「絵本を読むこと」を自らが楽しみながら、子供たちと共に成長していけることは、私の人生の大きな喜びとなりました。今、私はもっと多くの友とこの喜びを共有し「喜びの輪」を拡げたいという夢を描いています。6年前はただ「受ける」側だった私を、「提供する」側へ成長させてくれた「こひつじ文庫」に感謝の気持ちでいっぱいです。(小川孝子)

新刊図書のご案内
こどもからおとなまで楽しめる「絵本聖書」

? ノアのはこぶね 
? わたしについてきなさい
? 天のかいだん
? 五つのパンと二ひきのさかな  
? 魚にのみこまれたヨナ
? まよえる子羊 
? ハンナの祈りと少年サムエル
? 荒野のゆうわく
? 天使の知らせ
? マントをひるがえして
? エステル
? ペトロのやくそく

集会案内

(12月はお休みです。来年1月にぜひどうぞ!お待ちしています。)

 こひつじ文庫  第4土曜日  午後2時―3時30分
 乳幼児クラス  第3水曜日  午前10時30分-11時30分
 ジュニアクラス 第2土曜日  午後2時―3時30分

〒356−0045 ふじみ野市 鶴ケ岡 1−14−7 上福岡教会 教会学校
電話 049−261−3179 お問い合わせ こひつじ文庫責任者 熊田なみ子
 (上福岡教会のホームページにもご案内があります)

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